ことわざを学ぶことは、教養を学ぶことです。久しぶりに学んでみると凄まじく、人類の叡智が詰まっています。大人になった今だから仕事や人生に活きてきます。スピーチの時のチートシートになります。
ここでは、どこでも教養!ことわざクイズ問題で出てくるフレーズの一部を紹介します。見直しとしても活用ください。
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社会人が知っておきたいことわざ一覧
ことわざ | ことわざの意味 |
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嘘と坊主の頭はいったことがない | 噓を言ったことがない。 〔「言う」と「結う」をかけた洒落(しやれ)〕 |
地獄の沙汰も金次第 | 閻魔(えんま)の裁きも金の力で自由になるというほどだから、金さえあればこの世では何でもできる意。 |
腕無しの振りずんばい | 腕力のない者が石を投げようとするように、自分の力に過ぎたことをするたとえ。 「 -片腹痛し、事をかし/浄瑠璃・出世景清」 |
棺桶に片足を突っ込む | 老いて死期が近いことのたとえ。 |
非細工の小刀減らし | 労力の割に効果のあがらないこと。 |
連歌と盗人は夜がよい | 連歌を作るのは静かな夜が適切だということを、盗人の夜仕事にたとえた語。 |
鬼の目にも涙 | 冷酷無情な人間でも、時には情に感じて慈悲の心を起こすことのたとえ。 |
心の鬼が身を責める | 良心の呵責(かしやく)を感じる。 |
罪無くして配所の月を見る | 流刑地のような辺境の地で、罪人としてではなく普通の人として月を眺められたらさぞ情趣があることだろうの意。 「本より罪なくして配所の月を見んといふことは心あるきはの人の願ふ事なれば/平家 3」 |
落ち武者は薄の穂にも怖ず | 落ち武者は常にびくびくしているので、何でもないことまでも恐怖のたねになる。疑心暗鬼を生ず。 |
寄らば大樹の陰 | 頼るのなら勢力の大きなものに頼るべきだということのたとえ。立ち寄らば大木(おおき)の陰。 |
頼む木の下に雨漏る | 頼みにしていたのに、あてがはずれる。 |
野暮と化け物は箱根から先 | 野暮と化け物は箱根から先の西の方にいる意。江戸っ子の通を自慢していう語。 |
長い物には巻かれろ | 目上の者や勢力の強い相手とは争わないで、それに従った方が得策だという意。 |
目は心の鏡 | 目はその人の心のありさまをそのままに映し出す鏡のようなものだということ。 |
来年のことを言うと鬼が笑う | 明日のことさえわからないのに、ましてや来年のことは予知できない。 |
雉も鳴かずば撃たれまい | 無用の発言をしたばかりに、自ら災害を招くことのたとえ。 |
心頭を滅却すれば火もまた涼し | 無念無想の境地にあれば,どんな苦痛も苦痛と感じない。 〔杜荀鶴「夏日題二 悟空上人院一 」より。禅家の公案とされ,1582年甲斐(かい)国の恵林寺が織田信長に焼き打ちされた際,住僧快川(かいせん)がこの偈(げ)を発して焼死したという話が伝えられる〕 |
大食腹に満つれば学問腹に入らず | 満腹すると頭の働きが鈍くなり、知識が頭に入らないということ。 |
弘法筆を択ばず | 本当の名人は道具のよしあしにかかわらず立派な仕事をすることのたとえ。 |
怠け者の足から鳥が起つ | 平素怠けている者は、事が起こるとあわてて騒ぎたてるものである。 |
門前の小僧習わぬ経を読む | 平生見聞きして慣れていれば、知らず知らずその物事に習熟することのたとえ。環境の与える影響力の大きさをいうたとえ。 |
詩を作るより田を作れ | 文芸に精力を使うよりは、実生活に利益のある仕事に精を出すべきだという意。 |
本を正す | 物事の原因や起こりを調べてはっきりさせる。 「 - ・せば自分が悪い」 |
縁なき衆生は度し難し | 仏の広大な慈悲をもっても仏縁のない人は救えない。人の言葉を聞き入れない者は救いようがない。 |
病み足に腫足 | 不幸にさらに不幸が重なることのたとえ。 |
貧すれば鈍する | 貧乏すると、世俗的な苦労が多いので、才知がにぶったり、品性が下落したりする。 「それが矢張-で、今迄の塡合(うめあわ)せを一度で付けやうと/社会百面相 魯庵」 |
貧は世界の福の神 | 貧乏が人を奮起させ、他日の幸福をもたらすことからすれば、貧乏は福の神であるともいえるということわざ。 |
地獄の上の一足飛び | 非常に危険な行為のたとえ。 「 -、玉なる汗をかきて木戸口にかけ出/浮世草子・五人女 3」 |
鳩を憎み豆を作らぬ | 鳩が来てついばむのを嫌って、大切な豆を作ることをやめてしまう意。つまらない事にこだわるあまり、肝要な事を見失うたとえ。 |
藁で束ねても男は男 | 髪を藁で結ぶような貧しい者でも、男には男としての価値がある。 |
両手に花 | 二つのよいものを同時に手に入れるたとえ。また、一人の男性が二人の女性を伴っていること。 |
川立ちは川で果てる | 得意なわざのために油断をし、かえって身を滅ぼすことのたとえ。 |
二足の草鞋を穿く | 同じ人が両立しないような二種の業を兼ねること。特に江戸時代、博打(ばくち)打ちが十手をあずかって捕吏となる類をいう。 |
野人暦日なし | 田舎に住んで自然を楽しむ人は月日の経過も知らずに過ごしてしまう。 |
他人の疝気を頭痛に病む | 直接自分に関係ないことによけいな気遣いをすることのたとえ。 |
朝雨馬に鞍置け | 朝雨はすぐにあがるものだから、馬に鞍を置いて外出の用意をしておけ、の意。 |
朝雨は女の腕まくり | 朝雨はすぐにあがるものだから、女の腕まくりと同様、大して気にかけることはない。 |
仲人は宵の口 | 仲人のつとめは式の宵に終わるものだから、若夫婦のじゃまにならぬように早く引き上げるのがよいということ。 |
女の足駄にて造れる笛には秋の鹿寄る | 男は女の色香に迷いやすいことのたとえ。 |
京男に伊勢女 | 男は京都の男がよく、女は伊勢国の女がよい、ということ。 |
東男に京女 | 男はたくましい東国の男がよく、女はやさしい京都の女がよい。 |
男子家を出れば七人の敵あり | 男が社会に出て活動すれば、多くの敵があるものだ。 |
男は閾を跨げば七人の敵あり | 男が家庭の外(社会)で活動するときには常に多くの敵があるの意。 |
重宝を懐く者は夜行せず | 大きな目的をいだくものは、その身を大切にして軽々しい振る舞いをしない。 |
陰陽師身の上知らず | 他人の運命はわかっても、自分の運命はわからないものである。 |
蒼蝿驥尾に付して千里を致す | 蒼蠅も駿馬の尾についていれば,千里の遠方へも行くことができるように,つまらぬ者でもすぐれた人について事を行えば功名をなしとげることができる。驥尾に付す。 |
裁ち縫わぬ衣着る人 | 仙人の異名。 |
馬鹿と鋏は使いよう | 切れない鋏でも、使い方によっては切れるように、愚かな者でも、仕事の与え方によっては役に立つ。 |
高木は風に折らる | 声望や地位の高い者が、他からねたまれて身を滅ぼすことのたとえ。高木風に憎まる。 |
川中には立てども人中には立たれず | 世渡りの難しいことのたとえ。 |
世の中は盲千人目明き千人 | 世の中には物のわかる人もいればわからない人もいる。盲千人目明き千人。 |
酔い醒めの水下戸知らず | 酔いざめに飲む水のうまさは、酒を飲まない人にはわからない。 |
老いて再び児になる | 人は老いると子供にかえる。 |
人は死して名を留む | 人は死んでも名声は後世にまで伝わる。虎は死して皮を留む。 |
蟹は甲羅に似せて穴を掘る | 人は各々その分に応じた考えや行動をする。 |
揚げ足を取る | 人の言葉じりやちょっとした失敗を取り上げて、相手を責める。 |
憎まれっ子世に憚る | 人から憎まれるような人間のほうが、かえって世間では威勢をふるうものだ、の意。 |
親方思いの主倒し | 親方のためと称して、実は逆に親方に不利益をもたらすこと。 |
親の因果が子に報う | 親のした悪業の報いが罪もない子に現れる。親の罰(ばち)は子にあたる。 |
親に似ぬ子は鬼子 | 親に似ない子は人の子ではなく鬼の子である。子は親に似るのが普通である、の意。 |
親は無くとも子は育つ | 親がいなくなっても、子供はなんとか育っていくものである。世の中のことはさほど心配したものではないというたとえ。 |
苦しい時の神頼み | 神仏を信じる心をもたない者が、困ったときだけ神仏の加護を請うこと。 |
暗がりに鬼を繋ぐ | 真相を知ることができなくて、気味の悪いことのたとえ。 「 - ・ぐとは今宵なるべし、おそろし/浮世草子・胸算用 5」 |
思う事言わねば腹ふくる | 心に思っていることを言わないでいるのは腹に物がつまっているようで落ち着かないものだ。 |
上手の手から水が漏れる | 上手な人でも、時には失敗することがある。 |
女氏無くして玉の輿に乗る | 女は良い家柄の生まれでなくても、容姿が美しければ富貴の人の妻になり出世できる。 |
大蛇を見るとも女を見るな | 女は人を惑わして修行の妨げとなるので大蛇よりも恐ろしいものだ、という戒め。 |
夜目遠目笠の内 | 女の容貌は、夜見たとき、遠方から見たとき、笠をかぶっているところを見たときに、実際より美しく見えるということ。 |
据え膳食わぬは男の恥 | 女の方から誘惑してきたとき、それに応じないようでは男として恥だということ。 |
女の一念岩をも通す | 女の執念の強いことのたとえ。 |
色男金と力は無かりけり | 女に好かれる美男子というものは、とかく金と力はないものだ。 |
酒飲み本性たがわず | 酒飲みはどんなに酔っていてもその人の本性は変わらない。酒の酔い本性忘れず。 |
暖簾に腕押し | 手ごたえのないこと、張り合いのないことのたとえ。 |
若い時の苦労は買うてもせよ | 若いときの苦労は将来必ず役に立つものであるから、進んで苦労をせよ。 |
金請するとも人請するな | 借金の保証人とはなっても人の保証人とはなるな。人物の保証をすることは面倒なことが多いことをいう。金請に立つとも人請に立つな。 |
鹿の角を蜂が刺す | 鹿の角を蜂が刺しても鹿は何も感じないように、いっこうに手ごたえがない。全く平気でいる。蛙(かえる)の面(つら)に水。鹿(しし)の角を蜂が刺す。 |
自慢高慢馬鹿のうち | 自分の能力を自慢したり、偉ぶったりする者は馬鹿と同類である。 |
川向こうの火事 | 自分に少しも苦痛を感じさせない出来事のたとえ。自分と直接関係ないこと。対岸の火事。 |
蝋燭は身を減らして人を照らす | 自らを犠牲にして他人のために尽くすことのたとえ。 |
負うた子に教えられて浅瀬を渡る | 時には自分より未熟な者から教えられることもあるというたとえ。三つ子に習って浅瀬を渡る。負うた子に教えられる。 |
文はやりたし書く手は持たず | 字が書けないので、恋文を書き送れないし、だからといって恥ずかしくて代筆もたのめない。無筆な遊女が嘆いているさま。 |
死人に口無し | 死んだ人は何も言えない。死者が抗弁できないのをよいことに、罪を着せたりするときや、死者からは証言を得ることができないことにいう。 |
死んで花実が咲くものか | 死んだら再びよい目にも会えない。死んでしまったらおしまいだ。 〔「死んで花見が咲く(なる)ものか」と書くのは誤り〕 |
船頭多くして船山に上る | 指図する人が多くて物事がまとまらず、とんでもない方向に進んでゆくことのたとえ。 |
手が空けば口が開く | 仕事がなければ暮らしが立たない。また、暇になれば無駄話が多くなる。 |
手が後ろに回る | 罪人として縄で後ろ手に縛られる。警察などにつかまる。 |
弱り目に祟り目 | 困ったときに、さらに困ったことが起こること。不運に不運が重なること。泣き面(つら)に蜂。 |
惚れた目には痘痕も靨 | 惚れていると相手の欠点も美点に見えるというたとえ。 |
鷹は死すとも穂はつまず | 高潔な人は、どんなに困窮しても道理に合わない金品を得ようとはしない。鷹は飢えても穂をつまず。 |
行き大名の帰り乞食 | 行きは豪勢に金を使って旅をして、帰りは旅費が欠乏するということ。 |
口から先へ生まれる | 口の達者な者やおしゃべりな者をあざけっていうたとえ。 |
舌の剣は命を絶つ | 言動を慎まないために命を落とすたとえ。 「口の虎は身を破ぶる。-/十訓 4」 |
賢者ひだるし伊達寒し | 賢者は世俗に妥協しないために飢え、伊達者は薄着をするので寒い。俗人とちがった生き方をするものはつらい目にあうというたとえ。 |
二人口は過ごせるが一人口は過ごせぬ | 結婚した方が、独身でいるよりも経済的である。一人口(ひとりぐち)は食えぬが二人口(ふたりぐち)は食える。 |
勘定合って銭足らず | 計算に間違いはないが、現金が足りない意。理論と現実とが合わないたとえ。 |
桂馬の高あがり | 桂馬が前に進み過ぎると弱い歩に取られるように,考えなしに飛び出して窮すること。また,不相応な高い地位に上がること。桂馬の高跳び。 |
兄弟は両の手 | 兄弟は左右の手のように互いに助け合うべきであるというたとえ。兄弟(けいてい)は左右の手なり。 |
腹が減っては軍は出来ぬ | 空腹のままでは十分に活動ができない。 |
艱難汝を玉にす | 苦労や困難を堪えてこそ立派な人間になれる。 〔西洋の諺(ことわざ)「逆境は人を賢くする」の意訳という〕 |
雨晴れて笠を忘る | 苦しい時に受けた恩を、その時が過ぎると忘れることのたとえ。雨霽(は)れて傘を忘れる。 |
貸し借りは他人 | 金銭の貸し借りは、親しい者どうしの間にも他人同様の冷たい関係を生むことになる。 |
金の切れ目が縁の切れ目 | 金銭だけで成り立っていた関係は、金銭がなくなればつながりが切れてしまう。 |
鬼の女房に鬼神がなる | 鬼のような冷酷・残忍な夫には、それと釣り合う同じような女が女房になる。似たもの夫婦。鬼の女房に鬼神の亭主。 |
鳶も居ずまいから鷹に見える | 起居・動作が正しければ、卑しい者も上品に見えるたとえ。 |
九死に一生を得る | 危ういところで奇跡的に助かる。 |
赤きは酒のとが | 顔が赤いのは酒のせいであって自分の罪ではないの意で、責任のがれをすることにいう。 |
目病み女に風邪引き男 | 眼病で目のうるんだ女と、風邪を引いた男は魅力があるということ。 |
触らぬ神に祟りなし | 関係しなければ、災いを招くこともない。傍観的に対処するのが最良である。 |
額に箭は立つとも背に箭は立たず | 額に矢疵(きず)を受けることはあっても背中に矢疵を受けることはない。敵にうしろを見せないということ。 |
実るほど頭の下がる稲穂かな | 学問や徳行が深くなれば、かえって謙虚になる。実る稲田は頭垂る。実るほど頭を垂れる稲穂かな。 |
非学者論議に負けず | 学問のない者は、へ理屈を押し通し、議論に屈しない。 「 -と言ふ事が有る程に/狂言・宗論」 |
習わぬ経は読めぬ | 学んだことのない物事は、やろうとしてもできるものではない。 |
花は桜木人は武士 | 花の中では桜が最もすぐれており、人の中では武士が最もすぐれているということ。 |
小姑一人は鬼千匹にむかう | 嫁にとって、小姑一人は鬼千匹に匹敵するほど恐ろしく、わずらわしいものである。小姑は鬼千匹。 |
蒔かぬ種は生えぬ | 何もしないのに、よい結果が得られるわけはない。 |
恩の腹は切らねど情けの腹は切る | 恩に報いるために身を捨てる者は少ないが、義理人情のために身を捨てる者は多い。恩の死にはせねども義理の死にはする。 |
遠くの火事より背中の灸 | 遠くの大事件より、自分の身の上の小事のほうが痛切に感じることのたとえ。 |
遠きは花の香近きは糞の香 | 遠いものを尊び、近いものは軽んじるのが世の常であるというたとえ。 |
鵜川の小鮎 | 鵜飼いの行われる川にすむ鮎。どうしても逃れられないことのたとえ。 「 -、鷹に雉、猫に追はれしのら鼠/浄瑠璃・最明寺殿」 |
乕口を逃れて竜穴に入る | 一難を逃れてさらにほかの難儀に遭うことのたとえ。一難去ってまた一難。 |
二階から目薬 | 意のままにならずもどかしいこと。また、回り遠くて効果のおぼつかないこと。 |
杖に縋るとも人に縋るな | 安易に他人に頼ったり、他人の助力をあてにしたりするな。 |
臭い物に蝿がたかる | 悪臭のするものによく蠅がたかるように、とかく悪い者どうしは集まるものだというたとえ。 |
阿弥陀の光も金次第 | 阿弥陀の利益(りやく)も寄進した金の多寡で決まる意で、すべてのことは金次第でどうにでもなるものだということ。阿弥陀も銭(ぜに)で光る。地獄の沙汰(さた)も金次第。 |
魚の目に水見えず | ものに交わってなれてしまうと、善悪美醜の区別ができなくなることのたとえ。自分の身近に関することは、かえって気がつかないこと。 |
鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす | むやみに口に出して言う者よりも,言わない者のほうが,かえって心の思いは切実である。 |
飼い犬に手をかまれる | ふだん目をかけていた者から思いがけず、害を受けること。 |
嶄然頭角を現す | ひときわ目立って才能を現す。 |
赤貧洗うが如し | はなはだしく貧しくて、洗い流したように持ち物が何もないさま。 |
言わぬが花 | はっきり言わない方が趣がある。あけすけに言っては実もふたもない。 |
負け博打のしこり打ち | ばくちに負けると、ますます熱中してばくちを打つものだ。 |
馬鹿に付ける薬はない | ばかを治す方法はない。 |
人食い馬にも合い口 | どんな者にもそれにふさわしい相手がいるということのたとえ。 |
杓子で腹を切る | とても不可能であることのたとえ。また、形式的に物事をすることのたとえ。 |
志は木の葉に包め | たとえ木の葉に包むほどのわずかな物でも、贈る人の真心さえこもっていればそれでよい。志は笹(ささ)の葉。志は椎(しい)の葉。志は松の葉。 |
蟻の思いも天に登る | たとえ微力であっても,一心に願えば望みが達成されることのたとえ。 |
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い | その人を憎むあまりに、その人に関係のある事物すべてを憎むことのたとえ。 |
茶茶が入る | じゃまが入る。 「とんだ-・った」 |
小を捨て大に就く | さして重要でないものを捨て、大事なものを取る。 |
向かう鹿に矢が立たず | こちらを向いている鹿に矢を射るような、むごいことはできない。無抵抗な相手をむやみに攻撃することのできないたとえ。 |
雨降って地固まる | ごたごたや変事のあとでは、前よりも事態がよく治まることのたとえ。 |
鰯の頭も信心から | イワシの頭のようにとるにたらないものでも、信ずる気持ちがあれば尊いものに見える。信仰心の不思議さをたとえた語。 |
本木にまさる末木なし | いろいろ取り替えてみても、結局は初めに関係のあったものよりすぐれたものはない。 〔主に夫婦の関係にいう〕 |
貧乏人の系図話 | いたずらに昔の栄華をしのぶことの愚かさをいう言葉。 |
遠くの親類より近くの他人 | いざという時には遠くにいたり疎遠にしている親類より、近くにいて親しくしている他人の方がかえって頼りになる。 |
重箱の隅は杓子で払え | あまり細かい所までうるさく言わずに、大目に見るべきことにたとえていう。 |
人手に掛かる | ① 他人に殺される。 ② 他人の助けをうける。他人に養育される。 |
壁に馬を乗りかける | ① 出し抜けに、または無理押しに事を行うことのたとえ。 「 - ・けた婚礼/歌舞伎・小袖曽我」 ② 突然予期しないことに出会って困惑することのたとえ。 「壁に馬乗かけ、誰をかうとのちゑもなし/浄瑠璃・井筒業平」 |
川口で船を破る | ① 〔長い航海を終え、港の手前まで来て難破する意〕 成功の一歩手前で失敗することのたとえ。 ② 〔出発点の川口で難破する意〕 物事を始める第一歩で失敗することのたとえ。 |
詩に別才あり | 〔滄浪詩話 詩弁〕 詩作は学問の浅深に関係なく、特殊の才能による。 |
衣は骭に至り袖腕に至る | 〔頼山陽の「前兵児謡」の句。「骭」は脛(すね)〕 短くなった着物を着て、脛と腕とをむきだしにしている。剛健なさまにいう。 |
夕立は馬の背を分ける | 〔夕立は馬の背の片側には降っても他の側には降らないの意で〕 夕立の降る範囲のきわめて狭いことのたとえ。 |
子供は風の子 | 〔普通、このあとに「大人は火の子」と続ける〕 子供が冬の寒風もいとわずに、元気に戸外で遊ぶことをいうたとえ。 |
貧の盗みに恋の歌 | 〔貧乏になれば盗みもするし、恋になやめば歌もよむ意〕 人間は必要に迫られれば何でもするものだというたとえ。 |
鉄は熱いうちに打て | 〔鉄は熱して軟らかいうちに鍛えて有用な形につくりあげることから〕 ① 人も精神が柔軟性に富む若い時代に有益な教育を施さなければならないということのたとえ。 ② 手遅れにならないうちに処置を講ぜよということのたとえ。 〔Strike while the iron is hot. というイギリスのことわざの訳〕 |
万死に一生を得る | 〔貞観政要 君道〕 とても助かる見込みがなかったところを、かろうじて助かる。万死の中(うち)に一生を得る。九死に一生を得る。 |
子を思う鶴 | 〔鶴は子を思う心が強いといわれることから〕 母親の我が子への強い愛のたとえ。 → 焼け野の雉(きぎす)夜の鶴 |
噛む馬はしまいまで噛む | 〔人にかみつく癖のある馬は死ぬまでその癖が直らないの意〕 悪い癖は容易に直らないというたとえ。 |
鐘も撞木の当たりがら | 〔鐘の音は撞木の当たり具合で変化する意〕 こちらの対応の仕方で、相手の出方も決まる。また、つきあう相手によって、良くも悪くもなる。 |
鬼も十八番茶も出花 | 〔醜いとされる鬼も年頃になれば美しく見え、番茶でもいれたばかりのときにはよい香りがする意から〕 女の子はだれでも年頃になれば、それ相応にきれいに見え、魅力もそなわるの意。古くは男女いずれにもいった。 |
鋳掛け屋の天秤棒 | 〔七尺五寸あって普通の天秤棒(六尺)より長かったことから〕 出しゃばり者。 |
七人の子は生すとも女に心許すな | 〔詩経 邶風、凱風〕 長い年月を連れ添い、子供が七人もできた妻でも心を許してはいけない。女には油断するな、というたとえ。 |
兄弟は左右の手なり | 〔三国志 魏書王脩伝〕 兄弟は左右の手のように互いに助け合うべき関係にある。 |
罪を悪んで人を悪まず | 〔孔叢子 刑論〕 犯した罪は罪として罰し憎んでも、その罪を犯した人までも憎んではならない。その意を悪みてその人を悪まず。 |
門松は冥途の旅の一里塚 | 〔一休禅師の作と伝える狂歌。下の句は「めでたくもありめでたくもなし」〕 門松を立てるごとに年齢を重ねるから、門松は死に一歩ずつ近づくしるしとみるべきである。 |
芸術は長く人生は短し | 〔ラテン Ars longa, vita brevis. ヒポクラテスが医術について言った言葉。医術を修めるには長い年月を要するが、人生は短いから勉学に励むべきである、がもとの意〕 芸術家の生命は短いが、芸術作品は作者の死後も永遠に残る、の意で使われる。 |
百足の虫は死して倒れず | 〔ムカデは足が多いので死んでも倒れることがない意〕 助けの多いものは簡単に滅亡しない。百足の虫は死に至りて倒れず。 |
一口物に頬を焼く | 〔ちょっとした食べ物で口中をやけどすることから〕 ちょっと手を出したために、意外な失敗を招くことのたとえ。 |
夜の鶴 | 〔「夜鶴(やかく)」の訓読み〕 夜半に鳴く鶴。子を思う親の愛をたとえていう語。 「焼け野の雉(きぎす)-」 「子を悲しみて猿(ましら)なく、夜半の鵺(ぬえ)鳥-/浄瑠璃・嫗山姥」 |
遠くて近きは男女の仲 | 〔「枕草子(能因本)」一七一段による〕 男女の仲の意外に結ばれやすいことにいう。 |
藜羹を食らう者は大牢の滋味を知らず | 〔「大牢」はすばらしいごちそうの意〕 粗食に慣れているものは、すばらしいごちそうの味がわからない。いやしい人間には高尚なことは理解できないことのたとえ。 |
憎まれっ子神固し | 〔「神」は「頭(かみ)」に同じ〕 人から憎まれるような頑固な人間のほうが、かえって世の中で威勢をふるうものだ。憎まれっ子世にはばかる。 |
面に似せてへそを巻く | 〔「へそ」は円く巻いたつむぎ糸〕 人はそれぞれその性質によってすることも違う。 |
擂り粉木で腹を切る | 「擂り粉木で芋を盛る」に同じ。 |
飛ぶ鳥跡を濁さず | 「立つ鳥跡を濁さず」に同じ。 |
軒を貸して母屋を取られる | 「庇(ひさし)を貸して母屋を取られる」に同じ。 |
以上
知っておきたい四字熟語の紹介でした。
上記のフレーズが学べる、どこでもことわざクイズ問題で、実力を試してみてください。
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