四字熟語を学ぶことは、教養を学ぶことです。人類の叡智が詰まっています。教養を得ることは社会人としての指針にもつながります。人生の決断にも役にたつ四字熟語を集めました。教養の勉強におすすめです。
ここでは、どこでも教養!四字熟語クイズ問題で出てくるフレーズの一部を紹介します。見直しとしても活用ください。
クイズは、こちらから、是非、あなたの実力を試してみてください!
社会人の知っておきたい四字熟語一覧
四字熟語(よみ) | 意味 |
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哀哀父母(あいあい-ふぼ) | 子を生み育てて苦労を重ねてくれた父母。苦労を重ねて死んだ父母の死と、その恩に報いることができなかったことを悲しみ嘆き、親を慕う情を表した語。 |
哀毀骨立(あいき-こつりつ) | 悲しみのあまりやせ細り、骨ばかりになること。父母の死などで非常に悲しむことの形容。 |
安穏無事(あんのん-ぶじ) | 変事もなく、穏やかで安らかなさま。社会や暮らしなどの穏やかな様子をいう。 |
一路平安(いちろ-へいあん) | 旅立つ人の道中の無事を祈っていう語。「道中ご無事で」の意。 |
延年転寿(えんねん-てんじゅ) | ますます長生きすること。安楽に長命を保つこと。長寿を祈り祝う語。 |
改過自新(かいか-じしん) | 自分の過ちを改めて、新たに再出発すること。過ちを改めて心を入れかえること。 |
偕老同穴(かいろう-どうけつ) | 夫婦が仲むつまじく添い遂げること。夫婦の契りがかたく仲むつまじいたとえ。夫婦がともにむつまじく年を重ね、死後は同じ墓に葬られる意から。 |
君子万年(くんし-ばんねん) | 君子は長寿であること。長寿を祈る語としても用いられる。 |
月下氷人(げっか-ひょうじん) | 縁結びの神。転じて、男女の縁の仲立ちをする人。仲人なこうど。媒酌人。 |
心機一転(しんき-いってん) | ある動機をきっかけとして、すっかり気持ちがよい方向に変わること。また、あることをきっかけに、すっかり気持ちや心をよいほうに入れかえること。 |
青雲之志(せいうんの-こころざし) | 徳を磨いて、立派な人物になろうとする心。また、功名を立て立身出世をしようとする心。 |
千秋万歳(せんしゅう-ばんざい) | 歳月の非常に長いこと。また、長寿を祝う言葉。 |
前程万里(ぜんてい-ばんり) | これから先の道のりが非常に長く遠いこと。また、その人物の前途に大きな可能性が広がっていること。前途が明るいこと。 |
前途有望(ぜんと-ゆうぼう) | 将来成功する可能性を大いに秘めているさま。 |
前途洋洋(ぜんと-ようよう) | 今後の人生が大きく開けていて、希望に満ちあふれているさま。 |
送故迎新(そうこ-げいしん) | 前任者を見送り、後任者を迎えること。転じて、人を見送ったり迎えたりすること。 |
桑弧蓬矢(そうこ-ほうし) | 桑でできた弓と、よもぎでできた矢のこと。男子が志を立てるたとえ。また、その遠大な志のたとえ。 |
長生久視(ちょうせい-きゅうし) | 長生きをすること。 |
長生不死(ちょうせい-ふし) | 長生きして死なないこと。 |
長命富貴(ちょうめい-ふうき) | 長寿で財産があり、しかも身分が高いこと。 |
斗酒隻鶏(としゅ-せきけい) | 一斗の酒と一羽の鶏。転じて、亡き友人を哀悼し述懐すること。 |
不老長寿(ふろう-ちょうじゅ) | いつまでも年をとらず、長生きすること。 |
不老不死(ふろう-ふし) | いつまでも年をとらず、死なないこと。いつまでも老いることなく生きること。 |
平穏無事(へいおん-ぶじ) | 変わったこともなく穏やかなさま。 |
無病息災(むびょう-そくさい) | 病気せず、健康であること。元気なこと。 |
安心立命(あんしん-りつめい) | 心を安らかにして身を天命にまかせ、どんなときにも動揺しないこと。人力のすべてを尽くして身を天命にまかせ、いかなるときも他のものに心を動かさないこと。 |
緯武経文(いぶ-けいぶん) | 学芸と武術の両方を重んじて、政治の土台にすること。文武の両道を兼ねた政治の理想的姿。武を横糸に文を縦糸にして、美しい布を織る意から。 |
殷鑑不遠(いんかん-ふえん) | 身近な失敗例を自分の戒めとせよというたとえ。また、自分の戒めとなるものは、近くにあることのたとえ。 |
運否天賦(うんぷ-てんぷ) | 人の運命は天の定めによるということ。運不運は天命であること。転じて、運を天に任せること。 |
温故知新(おんこ-ちしん) | 前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。 |
嫁鶏随鶏(かけい-ずいけい) | 妻が夫に従うことのたとえ。妻が夫のもとで安んじているたとえ。雌のにわとりがおんどりに従う意から。 |
管仲随馬(かんちゅう-ずいば) | 管仲が戦いの帰り道で道に迷ったとき、一度通った道を覚えているとされる老いた馬の知恵を借りようと、これを放ってそのあとに従い道を見出した故事。 |
脚下照顧(きゃっか-しょうこ) | 自分の足元をよくよく見よという意。もと禅家の語で、他に向かって悟りを追求せず、まず自分の本性をよく見つめよという戒めの語。転じて、他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省すべきこと。また、足元に気をつけよの意で、身近なことに気をつけるべきことをいう。 |
金科玉条(きんか-ぎょくじょう) | 黄金や珠玉のように善美を尽くした法律や規則の意。転じて、人が絶対的なよりどころとして守るべき規則や法律のこと。現在では「金科玉条のごとく守る」などと用いて融通のきかないたとえとして用いられることもある。 |
鶏口牛後(けいこう-ぎゅうご) | 大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。 |
狡兎三窟(こうと-さんくつ) | 人が身の安全のために、たくさんの避難場所やさまざまな策を用意するたとえ。難を逃れるのに巧みなたとえ。また、ずる賢い者は用心深く、抜かりなく困難から逃れる手段を用意しているたとえ。すばしこいうさぎは三つの隠れ穴をもって危険から身を守る意から。 |
則天去私(そくてん-きょし) | 小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。 |
不惜身命(ふしゃく-しんみょう) | 仏道のために身も命も惜しまないこと。身や命をささげて惜しまないこと。身を顧みないこと。 |
不断節季(ふだん-せっき) | 毎日節季のつもりで、地道でまじめに商売をしていれば、また、借金をせず地道に生活していれば、将来困ることはないということ。 |
覧古考新(らんこ-こうしん) | 古い事柄を顧みて、新しい問題を考察すること。 |
悪戦苦闘(あくせん-くとう) | 非常な困難の中で、苦しみながら一心に努力をすること。強敵に死にものぐるいで苦しい戦いをすることからいう。 |
一意攻苦(いちい-こうく) | いちずに心身を苦しめて努力すること。 |
一意専心(いちい-せんしん) | 他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること。 |
一日之長(いちじつの-ちょう) | 一日早く生まれた意。少し年長であること。転じて、ほんの少し経験があり、技能などが他よりわずかにすぐれていること。自分の経験・能力・技能などを謙遜けんそんしていう語。 |
一目十行(いちもく-じゅうぎょう) | 書物などを速く読む力がすぐれていることのたとえ。一目見ただけで、すぐに十行分を読むことができる意から。 |
一騎当千(いっき-とうせん) | 群を抜いた勇者のたとえ。また、人並みはずれた能力や経験などのたとえ。一人の騎兵で千人もの敵を相手にできる意から。 |
一球入魂(いっきゅう-にゅうこん) | 一球一球の球たまに全力を傾けること。精神を集中して、一球を投ずること。野球が生んだ造語で、多く野球にいう。 |
一生懸命(いっしょう-けんめい) | 命をかけて物事に当たるさま。本気で物事に打ち込むさま。 |
一唱三歎(いっしょう-さんたん) | すばらしい詩文を賞賛する語。詩歌を一度詠み上げる間に、何度も感嘆する意から。 |
一心不乱(いっしん-ふらん) | 何か一つのことに心を集中して、他のことに心を奪われないさま。一つのことに熱中して、他のものに注意をそらさないさま。 |
韋編三絶(いへん-さんぜつ) | 何度も繰り返し、熱心に本を読むことのたとえ。また、学問に熱心なことのたとえ。 |
雨過天晴(うか-てんせい) | 悪かった状況や状態がよいほうに向かうたとえ。雨がやみ、空が晴れ渡り明るくなる意から。 |
運斤成風(うんきん-せいふう) | 非常に巧みですばらしい技術のこと。また、それをもつ職人。手斧ておのを振るって風を巻き起こす意。 |
英華発外(えいか-はつがい) | 内面のすぐれた精神や美しさなどが表面に表れること。もとは、人を感動させるすぐれた音楽についていった語で、内面に蓄えられたすぐれた精神が力強く外に表れ出て、美しい曲調をなすことをいう。 |
円木警枕(えんぼく(の)-けいちん) | 苦労して懸命に勉学に励むたとえ。また、物事に精励して寝る間も惜しむこと。眠り込んでしまわないように、すぐ転んで目が覚めるようにした丸木の枕まくらの意から。 |
科挙圧巻(かきょ-あっかん) | 試験で最もすぐれた成績を収めること。 |
気韻生動(きいん-せいどう) | 芸術作品に気高い風格や気品が生き生きと表現されていること。また、絵画や他の芸術作品などに、生き生きとした生命感や迫力があり、情趣にあふれていること。 |
奇策妙計(きさく-みょうけい) | 人の意表をつくような、奇抜ですぐれたはかりごとのこと。 |
勤倹力行(きんけん-りっこう) | 仕事に励みつつましやかにし、精一杯努力すること。 |
金声玉振(きんせい-ぎょくしん) | 才知や人徳が調和して、よく備わっているたとえ。すぐれた人物として大成することをいう。本来、鐘を鳴らして音楽を始め、磬けいを打って音楽をまとめ収束する意。 |
玉昆金友(ぎょっこん-きんゆう) | 他人の兄弟をほめていう語。すぐれた兄弟の意。 |
黄中内潤(こうちゅう-ないじゅん) | 才能や徳が内に充実していること。また、それを内に深くしまい込んで外に表さないこと。 |
好評嘖嘖(こうひょう-さくさく) | 非常に評判のよいさま。 |
孤軍奮闘(こぐん-ふんとう) | 支援する者がない中、一人で懸命に戦うこと。また、一人で難事業に向かって鋭意努力すること。孤立した少数の軍勢が、敵と懸命に戦う意から。 |
古今独歩(ここん-どっぽ) | 昔から今に至るまでで比べるものがないほどすぐれていること。 |
古今無双(ここん-むそう) | 昔から今まで並ぶものがないこと。 |
鼓舞激励(こぶ-げきれい) | 大いに励まし奮い立たせること。励まし元気づけること。 |
孤峰絶岸(こほう-ぜつがん) | 詩文などが他に抜きんでてすぐれているたとえ。 |
才気煥発(さいき-かんぱつ) | すぐれた才能が外にあふれ出ること。またそのさま。 |
才子佳人(さいし-かじん) | 才知のすぐれた男子と、美人の誉れ高い女子。理想的な男女のこと。 |
才徳兼備(さいとく-けんび) | すぐれた才知と人徳を兼ね備えていること。 |
子建八斗(しけん-はっと) | 中国六朝りくちょう時代、宋そうの謝霊運しゃれいうんが三国時代の魏ぎの曹植そうしょくの詩才を賞賛した語。天下の才能が一石いっこくあるとすれば、曹植の詩才は一人で八斗を有するという意。 |
七歩之才(しちほの-さい) | 文才に恵まれていること。また、すぐれた詩文を素早く作る才能があること。 |
秀外恵中(しゅうがい-けいちゅう) | 風姿が立派で美しく、内に高い知性を備えていること。 |
修己治人(しゅうこ-ちじん) | 自分を修養して徳を積み、世を治めていくこと。自分の修養に励んで徳を積み、その徳で人々を感化して、世を正しく治めることをいい、儒教の根本思想。 |
出藍之誉(しゅつらんの-ほまれ) | 弟子が師よりもすぐれた才能をあらわすたとえ。青色の染料は藍あいから取るものだが、もとの藍の葉より青くなることからいう。 |
芝蘭玉樹(しらん-ぎょくじゅ) | すぐれた人材。他人の才能のある子弟を褒めていう語。 |
神機妙算(しんき-みょうさん) | 人間の知恵では思いもつかないようなすぐれたはかりごと。 |
神算鬼謀(しんさん-きぼう) | 人知の及ばないような、すぐれた巧みな策略のこと。 |
十全十美(じゅうぜん-じゅうび) | 完全で全く欠点のないこと。すべてがそろって完全なさま。 |
尽善尽美(じんぜん-じんび) | 欠けるものがなく、完璧かんぺきであること。美しさと立派さをきわめているさま。 |
清音幽韻(せいおん-ゆういん) | 文章のすぐれていることのたとえ。 |
精明強幹(せいめい-きょうかん) | 物事をよくわきまえていて、仕事をてきぱきとさばく能力の高いさま。聡明でよく仕事ができること。また、身心ともに健全な人。 |
精励恪勤(せいれい-かっきん) | 力の限りを尽くして学業や仕事に励むこと。 |
石破天驚(せきは-てんきょう) | 音楽・詩文・出来事などが、人を驚かすほど奇抜で巧みなことの形容。石が破れ、天が驚くほど巧妙であるという意から。 |
仙才鬼才(せんさい-きさい) | 他の人に比べて飛び抜けてすぐれた才能。 |
先知先覚(せんち-せんがく) | 衆人よりも先に道理を知ることができること。また、その人。 |
絶世独立(ぜっせい-どくりつ) | この世で並ぶものがないほど独りすぐれている意で、美人やすぐれた人についての形容。 |
全身全霊(ぜんしん-ぜんれい) | その人に備わっている体力と精神力のすべて。 |
全知全能(ぜんち-ぜんのう) | 知らないことは一つもなく、できないことは何もないということ。すべてのことを知り尽くし、行える完全無欠の能力のこと。 |
大器晩成(たいき-ばんせい) | 大きな器は完成するまでに時間がかかることから、真に偉大な人物も大成するのが遅いということ。大人物は遅れて頭角を現すということ。才能がありながら不遇である人に対する慰めの言葉としても用いる。 |
廃寝忘食(はいしん-ぼうしょく) | 他のことを考えず、ひとつのことに一心に取り組むこと。 |
発憤興起(はっぷん-こうき) | 心を奮い起こして立ち上がること。気持ちを奮い立たせて、つとめ励むこと。 |
発憤忘食(はっぷん-ぼうしょく) | 心を奮い起こして、食事をとるのも忘れるほどに励むこと。 |
不眠不休(ふみん-ふきゅう) | 眠ったり休んだりしないこと。休まず事に当たることをいう。 |
粉骨砕身(ふんこつ-さいしん) | 力の限り努力すること。また、骨身を惜しまず一生懸命に働くこと。骨を粉にし、身を砕くほど努力する意から。 |
奮励努力(ふんれい-どりょく) | 気力を奮い起こして励むこと。 |
摩頂放踵(まちょう-ほうしょう) | 頭の先から足のかかとまですり減らすほど、自分を顧みず、他人のために努力すること。孟子もうしが墨子ぼくしを評した語。 |
無二無三(むに-むさん) | ただ一つしかなく、それに代わるものがないこと。転じて、一つの物事に心を傾けてそれに打ち込むさま。 |
面壁九年(めんぺき-くねん) | 一つのことに忍耐強く専念して、やり遂げることのたとえ。長い間わき目もふらずに努力を続けることのたとえ。 |
雄材大略(ゆうざい-たいりゃく) | 傑出して大きな才能と計画のこと。 |
鸞翔鳳集(らんしょう-ほうしゅう) | すぐれた才能をもった人が集まり来るたとえ。鸞や鳳おおとりが飛んで集まってくる意から。 |
一諾千金(いちだく-せんきん) | 信義が厚く、裏切ることのないたとえ。また、約束を重んじなければならないたとえ。いったん承諾したら、それは千金にも値するほどの重みがあるということ。 |
一罰百戒(いちばつ-ひゃっかい) | 一人の罪や過失を罰することで、他の多くの人々が同じような過失や罪を犯さないよう戒めとすること。一つの罰で百人の戒めにする意から。 |
一饋十起(いっき-じっき) | 一回の食事の間に、十度も席を立ち上がる意。熱心に賢者を求め迎えるたとえ。 |
一寸丹心(いっすんの-たんしん) | いつわりのない真心。自分の真心をいう謙譲の語。ほんのちょっとの誠意の意から。 |
一張一弛(いっちょう-いっし) | 弦を強く張ったり、ゆるめたりすること。転じて、人に厳しく接したり、やさしく接したりすること。政治家・上司、また教育者の心得で、時には厳格に、時には寛大に程よく人に接するべきことをいう。また、現在では取引所の用語として、相場が小幅に高下を繰り返すこと。 |
偃武修文(えんぶ-しゅうぶん) | 戦いをやめ、文教によって平穏な世の中を築くこと。 |
王道楽土(おうどう-らくど) | 公平で思いやりのある政治が行われている平和で楽しいところ。 |
応病与薬(おうびょう-よやく) | 人の性質や素質、理解力など状況に応じて適切な指導をすること。また、状況に応じて適切な措置を講じること。病状にあわせて、それに適した薬を与える意から。 |
恩威並行(おんい-へいこう) | 人の上に立つ者は、適切な賞罰をはっきりと行うことが必要だということ。飴あめと鞭むちを適切に用いること。 |
解衣推食(かいい-すいしょく) | 人に恩を施すたとえ。人を深く思いやるたとえ。また、人を重用すること。自分の着衣を脱いで着せ、自分の食べ物をすすめて食べさせる意から。 |
開心見誠(かいしん-けんせい) | 胸襟を開いて、誠意をもって人に接すること。また、心の底を打ち明けること。 |
下意上達(かい-じょうたつ) | 下の者の気持ちなどが、上の者によく通じること。また、下々の者のことが朝廷や為政者などの耳に届くこと。 |
階前万里(かいぜん-ばんり) | 天子が地方政治の実情をよく知っていて、臣下は天子を欺くことができないたとえ。万里の遠方の出来事も、手近な階段の前のことのように分かる意から。 |
経世済民(けいせい-さいみん) | 世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと。また、そうした政治をいう。 |
蹇蹇匪躬(けんけん-ひきゅう) | 自分のことは後回しにして苦労を重ね、主人に尽くすこと。 |
公明正大(こうめい-せいだい) | 私心をさしはさまず、公正に事を行うこと。また、そのさま。 |
懇到切至(こんとう-せっし) | すみずみまで心が行き届いて、このうえなく親切なこと。また、真心を尽くして十分に言い聞かせること。 |
載舟覆舟(さいしゅう-ふくしゅう) | 君主は人民によって支えられ、また、人民によって滅ぼされること。君主は人民を愛し、政治に安んじさせることが必要であるということをいう。また、人は味方して盛り立ててくれることもあれば、敵となってつぶしにかかることもあるということ。 |
三釁三浴(さんきん-さんよく) | 何度もからだに香を塗ってよい香りをつけ、何度もからだを洗い清めること。人を待つときなど相手を大切に思う情をいう。 |
三顧之礼(さんこの-れい) | 真心から礼儀を尽くして、すぐれた人材を招くこと。また、目上の人が、ある人物を信任して手厚く迎えること。 |
三拝九拝(さんぱい-きゅうはい) | 何度も頭を下げること。何度も頭を下げて敬意や謝意を表すこと。また、手紙の末尾に記して敬意を表す語。 |
四海兄弟(しかい-けいてい) | 真心と礼儀を尽くして他者に交われば、世界中の人々はみな兄弟のように仲良くなること。また、そうすべきであること。 |
舟中敵国(しゅうちゅう(の)-てきこく) | 君主が徳を修めなければ、味方も敵になるということ。また、味方でも敵になることがあるたとえ。味方の中にも敵がいるたとえとして用いられることがある。利害を同じくする、同じ舟に乗っている者がみな敵になる意から。 |
信賞必罰(しんしょう-ひつばつ) | 賞罰を厳格に行うこと。賞すべき功績のある者には必ず賞を与え、罪を犯し、罰すべき者は必ず罰するという意味。 |
尽忠報国(じんちゅう-ほうこく) | 忠節を尽くし、国から受けた恩に報いること。 |
誠心誠意(せいしん-せいい) | このうえないまごころ。まごころのこもるさま。打算的な考えをもたず、まごころこめて相手に接する心をいう。 |
先憂後楽(せんゆう-こうらく) | 常に民に先立って国のことを心配し、民が楽しんだ後に自分が楽しむこと。北宋の忠臣范仲淹はんちゅうえんが為政者の心得を述べた言葉。転じて、先に苦労・苦難を体験した者は、後に安楽になれるということ。 |
対症下薬(たいしょう-かやく) | 病状に応じて薬を処方すること。問題点を確認したうえで、有効な解決方法を講ずることのたとえ。 |
度徳量力(たくとく-りょうりき) | 自分の徳を量り、信望や力量を確かめ、事に当たること。身のほどを知ること。為政者が人々に信頼される人格と、政治を行う能力をもっているかどうか推し量ること。 |
博施済衆(はくし-さいしゅう) | 広く人民に恩恵を与え、民衆を苦しみから救済すること。為政者の心得。 |
碧血丹心(へきけつ-たんしん) | このうえない真心の意。また、このうえない忠誠心のこと。 |
滅私奉公(めっし-ほうこう) | 私利私欲を捨てて、主人や公のために忠誠を尽くすこと。 |
哀矜懲創(あいきょう-ちょうそう) | 懲罰を与えるには、相手を思いやる情が必要であること。罰はその罪を悔い改め、人生に新たな道を開くためのもので、悲しみ哀れみの心をもって行うべきことをいう。 |
悪因悪果(あくいん-あっか) | 悪い行為には、必ず悪い結果や報いがあること。 |
悪事千里(あくじ-せんり) | 悪い行為や評判は、またたくまに世間に知れ渡ること。 |
悪木盗泉(あくぼく-とうせん) | たとえ困窮しても、わずかな悪事にも身を近づけないたとえ。悪事に染まるのを戒める語。また、悪事に染まること。 |
安心立命(あんしん-りつめい) | 心を安らかにして身を天命にまかせ、どんなときにも動揺しないこと。人力のすべてを尽くして身を天命にまかせ、いかなるときも他のものに心を動かさないこと。 |
一粒万倍(いちりゅう-まんばい) | 一粒の種子をまけば、実って万倍もの収穫を得ることができる意から、わずかなものから多くの利益があがるたとえ。また、わずかなものでも粗末にしてはいけないという戒め。また、一つの善行が多くのよい結果をもたらすたとえ。 |
緯武経文(いぶ-けいぶん) | 学芸と武術の両方を重んじて、政治の土台にすること。文武の両道を兼ねた政治の理想的姿。武を横糸に文を縦糸にして、美しい布を織る意から。 |
殷鑑不遠(いんかん-ふえん) | 身近な失敗例を自分の戒めとせよというたとえ。また、自分の戒めとなるものは、近くにあることのたとえ。 |
飲水思源(いんすい-しげん) | 物事の基本を忘れないという戒めの語。また、他人から受けた恩を忘れてはいけないという戒めの語。水を飲むとき、その水源のことを思う意から。 |
隠忍自重(いんにん-じちょう) | 怒りや苦しみなどをじっとこらえて、軽々しい行いをしないこと。また、そうするべきであるとする戒めの語。 |
運否天賦(うんぷ-てんぷ) | 人の運命は天の定めによるということ。運不運は天命であること。転じて、運を天に任せること。 |
温故知新(おんこ-ちしん) | 前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。 |
嫁鶏随鶏(かけい-ずいけい) | 妻が夫に従うことのたとえ。妻が夫のもとで安んじているたとえ。雌のにわとりがおんどりに従う意から。 |
瓜田李下(かでん-りか) | 人に疑念を抱かせるような言動は慎むべきであるという戒めの語。また、人に嫌疑を抱かせるような言動のたとえともなる。 |
管仲随馬(かんちゅう-ずいば) | 管仲が戦いの帰り道で道に迷ったとき、一度通った道を覚えているとされる老いた馬の知恵を借りようと、これを放ってそのあとに従い道を見出した故事。 |
脚下照顧(きゃっか-しょうこ) | 自分の足元をよくよく見よという意。もと禅家の語で、他に向かって悟りを追求せず、まず自分の本性をよく見つめよという戒めの語。転じて、他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省すべきこと。また、足元に気をつけよの意で、身近なことに気をつけるべきことをいう。 |
金科玉条(きんか-ぎょくじょう) | 黄金や珠玉のように善美を尽くした法律や規則の意。転じて、人が絶対的なよりどころとして守るべき規則や法律のこと。現在では「金科玉条のごとく守る」などと用いて融通のきかないたとえとして用いられることもある。 |
疑事無功(ぎじ-むこう) | 疑いながら、またためらいながら事を行うようでは、成果は期待できないということ。一度決めたことは決然として断行すべきであるという戒めの語。 |
鶏口牛後(けいこう-ぎゅうご) | 大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。 |
狡兎三窟(こうと-さんくつ) | 人が身の安全のために、たくさんの避難場所やさまざまな策を用意するたとえ。難を逃れるのに巧みなたとえ。また、ずる賢い者は用心深く、抜かりなく困難から逃れる手段を用意しているたとえ。すばしこいうさぎは三つの隠れ穴をもって危険から身を守る意から。 |
釈近謀遠(しゃくきん-ぼうえん) | 身近なところや今をおろそかにして、いたずらに遠いところや、はるか将来のことばかり考えること。実際的なことを考えず、迂遠うえんなことをするたとえ。また、身近なところや今を、よく考えるべきであるという戒めの語。 |
則天去私(そくてん-きょし) | 小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。 |
多蔵厚亡(たぞう-こうぼう) | 財物をたくさん貯えることは、必ず巨大な損失につながる意。欲が深いと人間関係が駄目になって、やがては財物ばかりかすべてを失ってしまうというたとえ。 |
天網恢恢(てんもう-かいかい) | 天が張りめぐらした網は広く、目が粗いようだが、悪人・悪事は決して取り逃がさないということ。天道は厳正であり、悪は早晩罰を受けるということで、悪事を戒める言葉。 |
不惜身命(ふしゃく-しんみょう) | 仏道のために身も命も惜しまないこと。身や命をささげて惜しまないこと。身を顧みないこと。 |
不断節季(ふだん-せっき) | 毎日節季のつもりで、地道でまじめに商売をしていれば、また、借金をせず地道に生活していれば、将来困ることはないということ。 |
迷者不問(めいしゃ-ふもん) | 道に迷う人は、人に相談せずに、自分勝手に行動してしまうからだというたとえ。転じて、分からないことは、積極的に人に尋ねるべきだという戒め。 |
油断大敵(ゆだん-たいてき) | 注意を少しでも怠れば、思わぬ失敗を招くから、十分に気をつけるべきであるという戒め。 |
覧古考新(らんこ-こうしん) | 古い事柄を顧みて、新しい問題を考察すること。 |
以上
知っておきたい四字熟語の紹介でした。
上記のフレーズが学べる、どこでも四字熟語クイズ問題で、実力を試してみてください。
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